ヤミ金融の広告は年々巧妙になってきています。常套手段であるダイレクトメールに限らず、インターネットのホームページや掲示板などにも十分注意を払いましょう。
ヤミ金融の巧妙な広告活動
闇金融は主に、スポーツ新聞や夕刊紙、新聞の折り込みチラシ(ここまでは登録業者のみ)、電柱に貼るチラシ、看板などで広告活動を行っています。
また、ファックスや携帯電話へのショートメール、電話勧誘なども盛んに行っています。
最近では、インターネット上にホームページを公開し、堂々と宣伝しているケースも多く見られます。
また、インターネットの「借金掲示板」の書き込みなどでコツコツ勧誘する手口も増えていますので、注意が必要です。
しかし、彼らが最も得意としている広告媒体は、今も昔も「ダイレクトメール」です。
「名簿屋」から不正に入手した多重債務者などの名簿を利用して発送するダイレクトメールが、効果的に客を連れてきてくれるからです。
彼らによって都合のいいことに、ダイレクトメールに関しては、広告内容が自由放任に近く、他の広告媒体のように厳しい規制がありません。
ダイレクトメール以外の広告媒体では、消費者団体や都道府県庁の金融課、貸金業協会が監視していて、
「無登録業者の広告を掲載するな」
「このセールス・コピーはおとり文句だ」
「おたくの雑誌には倫理規定はないのか」
などとチェックが入りますから、過激な誘いのコピーが使えません。
それに対して、一般の目に触れることのないダイレクトメールは、「やり放題」の表現が使えるのです。
新聞・雑誌にも注意
一番多くの目に触れるヤミ金の広告は、新聞広告と雑誌広告です。
新聞といっても、読売、朝日などの全国紙ではありません。
スポーツ紙や夕刊紙の金融欄に、多数固まって載るものがほとんどです。
スポーツ紙は配布エリアが広く、夕刊紙は年収400万円以下のサラリーマンが中心読者なので、つい広告に釣られて利用してしまう人が出てきます。
しかし、新聞広告を出す際には、広告代理店を通す必要があります。
代理店は、金融業の広告掲載の場合、「貸金業登録通知」のコピーを要求するのが慣例です。
新聞社によっては「貸金業者登録証明書」が必要であったり、「法律に違反した営業」を行いません。
「新聞社には一切迷惑をかけません」という誓約書が必要になることもあります。
つまり、新聞に広告を掲載できるのは、貸金業登録をした業者だけというわけです。
同様に、折り込みチラシについても貸金業者登録が必要です。
そこで、一部の闇金融は登録業者になっています。
繁華街の電柱や、駅のトイレに貼られているビラやステッカーも、よく目にするヤミ金融の広告です。
無断でビラを貼ることは、軽犯罪法で違法とされていますが、それでもなくなることはありません。
広告の主は、10日で2割、3割といった超高金利を取るスーパー闇金融がほとんどで、彼らは地元の暴力団と、必ずといっていいいほどつながっています。
そんなことろで、お金を借りてしまったら、文字通り「一巻の終わり」です。
闇金融のキャッチコピーの特徴
広告は一見して、大手消費者金融の広告とさほど変わりはありません。
しかし、注意して見ると違いがはっきりしています。
以下のようなキャッチ・コピーがヤミ金融の特徴です。
「無審査・即日融資」
「借入件数の多い方歓迎」
「低利おまとめローン」
「全国即日振込」
「当社独自審査」
「スピード融資」
以上のように、いかにも誰でもカンタンに融資が受けられるように謳っているのは、明らかに闇金業者です。
また、電柱や駅のトイレに貼られているチラシやステッカーなどは、全て違法です。
こんな法律違反を堂々とやっている業者は、間違いなくヤミ金融と思って良いでしょう。
チラシを見ると、連絡先は携帯電話の番号だけが書いてありますが、これはヤミ金融の手口の一つ「090金融」「ケータイヤミ金」ですから、
「ブラックの方OK」
「即日振込」
「電話融資」
などと書かれていても、連絡してはいけません。
好条件の誘い文句に釣られて連絡をすると、広告とは異なる条件をいくつも提示してきます。
広告では金利をいかにも低利であるかのように宣伝していますが、その文言は全くのウソで、実際にはヤミ金特有の高金利を要求してきます。
大手消費者金融でさえ、年15%~20%の金利を守っていることを考えれば、ほとんど名前の知られていない業者が、それよりはるかに低い金利で営業することなどはあり得ません。
注意すべき点です。
0120-224-049
通話無料・24時間365日受付・全国対応・秘密厳守
ヤミ金融の広告手段まとめ
闇金融業者の広告手段を以下にまとめてみます。
- 電柱のチラシやステッカー
- 捨て看板
- 折り込みチラシ(登録業者のみ)
- ポスティング広告(郵便ポストに投げ込む)
- スポーツ紙、夕刊紙(登録業者のみ)
- ダイレクトメール(これがメイン)
- 週刊誌(原則登録業者のみ)
- インターネットのホームページ
- インターネットの借金掲示板
- パチンコ雑誌(雑誌ではキャッチコピーの規制がある・・・但し曖昧)
雑誌広告コピーの例
×他店で断られた方OK
〇他店借入の多い方もご相談下さい
×債務整理・ブラックの方も可
〇過去トラブルがあっても現在は整理できている方も可
以上のような広告宣伝の特徴がありますので、引っかからないように十分注意しましょう。
近年では、大手消費者金融の広告宣伝に厳しい規制がかかっています。
ですから、消費者金融業者とヤミ金業者の広告を比較して確認することは年々容易になってきています。
気をつけたいのはやはりダイレクトメールですね。
ダイレクトメールは、他の広告と違って、クローズドな広告です。
それだけに個人の心に「刺さる」訴求が可能ですので、より注意が必要になってきます。
また、最近ではインターネットのホームページや借金掲示板が流行っています。
これもダイレクトメール同様、クローズドな広告であり、個人の心をしっかりと掴むことが可能な広告手段です。
近年ますます巧妙になっているヤミ金の広告文句につけ込まれないよう十分見極めたいところです。
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