2000年頃に「090」で始まる携帯電話を使って営業していたヤミ金を「090金融」と言います。
今では道具がスマホに変わっています。
携帯電話を使ったヤミ金営業
2001年~2002年頃、電柱やガードレールなどに、「お金貸します 〇〇〇〇(個人名)電話090-×××-××××」という貼り紙をして顧客を勧誘する「090金融」が、全国各地に蔓延するようになりました。
「090」「080」「070」などの番号から始まる携帯電話の番号だけをダイレクトメールやチラシ、貼り紙に載せて活動することから、「090金融」と呼ばれるようになりました。
単に「携帯金融」と呼ばれる場合もあります。
現在では、インターネットの掲示板やホームページから勧誘するのが主流になってきていますが、携帯電話からの勧誘も依然衰えていません。
使う道具はもちろん「スマホ」です。
名前の由来は、携帯電話一本で融資を行うことからきています。
すぐにお金を用意することから「スピード金融」とも呼ばれることがあります。
携帯電話で借金の申し込みを受け、カネは銀行口座に振り込み、1週間もしくは10日後に返金を迫るというやり方です。
090金融の大きな特徴は、借り手とは携帯電話でやり取りするため、事務所を持たないでクルマなどで移動していることが多いという点です。
また、使っている携帯電話も住所などが特定できないプリペイド式のものを使うなどして、警察もなかなか摘発できなかったという経緯があります。
事務所すらもたない貸金業者ですから、貸金業登録をしているはずもありませんし、貸金業規制法で定められている金銭消費貸借契約書などの書類を借り手に交付することもしていません。
当然、金利も出資法の上限金利を超える違法なものです。
いくら簡単に貸してくれるからといっても、絶対にこのような違法業者に手を出してはいけません。
0120-224-049
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九州から関西、そして全国へ
もともと「日掛け金融」が盛んな九州で生まれ、関西を経て、関東に入ってきたもので、現在では全国的に拡がっています。
昔はよく見かけましたよね。電柱に貼ってある「090」から始まる貼り紙。
何気なく通り過ぎてましたが、あれがヤミ金融「090金融の」広告だったのですね。
「090金融」は地元の闇金融で、貸金業者としての登録をしない無登録業者です。
事務所や店舗を持たず、貼り紙をした携帯電話に借入の申し込みの電話が入ると、待ち合わせ場所(たとえば被害者の自宅近くにあるスーパーの駐車場など)に車で乗りつけて車の中で現金を手渡しして貸し付けを行ったり、あるいは持参させた返済金を受け取ったりします。
携帯電話一本で商売をしていますから、業者の住所や氏名を特定することが難しく、弁護士が受任通知などの文書を出すことができません。
やむなく電話で通知することになるのですが、他人名義のものを使っていることが多く、短期間で次々に新しい電話に切り替えるので追いかけにくい存在です。
金銭の受け渡しはすべて手渡しで、契約書も領収書などの証拠を残しません。
地元のヤミ金融であるだけに、「今から家に行くぞ」「会社に行くぞ」の言葉どおり、実際に被害者本人や親族らの自宅、職場などに取立てに来るので、非常に恐れられました。
ヤミ金融業者にとってもリスキー
ただ闇金融にとっても、実際に足を運んで、顔をさらして取立てを行うため、逮捕される危険が大きいやり方です。
したがって、「民事不介入から生活安全の確保へ」という警察の現場対応の改善、貸金業法の改正による無登録者広告勧誘罪の創設、取り締まりの強化、「取立てが来たらすぐ警察を呼ぶ」という被害者側の抵抗、「090チラシ剥がし」の運動などによって、目に見えて減っていきました。
090金融からケータイヤミ金へ
最近のヤミ金融の主流は、典型的な手口として、携帯電話で勧誘と取立てを行い、口座振り込みで貸し付け返済を行う「ケータイヤミ金」です。
これも「090金融」と呼ばれることがありますが、かつて090金融と呼ばれた地元のヤミ金融とは少しタイプが異なります。
むしろ、都(1)金融の変化型だと思われます。
かつての都(1)金融は、雇われ店長が自分名義で東京都知事の登録を受け、店舗を賃借し、預金口座を開設し、営業用の固定電話の契約をしていました。
そのため店長の身元は容易に判明するので、2003年頃に多数のヤミ金店長が一斉に検挙され、店長が口を割ることで闇金融組織の崩壊にもつながることが明らかになりました。
そこで、それ以降は、店長の身元を隠すために無登録で営業し、他人名義の携帯電話、他人名義の預金口座を犯罪行為に利用するという手口に変化したのです。
名簿屋から購入した多重債務者のリストなどで勧誘し、全国の顧客を共有する多数の店舗が連携して顧客を自転車操業に誘い込む手法を捉えて「システム金融」と呼ぶ例もあるようですが、手形・小切手を利用しない点が大きく違っています。
また、被害者から振り込ませたお金を口座から引き出す際に、防犯カメラの画像から身元が割れる危険があります。
そこで、ATMでお金を引き出す役目を「店」から切り離し、外部の人間を「出し子」として雇う手法が採られるようになっています。
警察はあてにならない
「090金融」「ケータイ金融」は地元の業者がやっているパターンがほとんどです。
なので、何かあると自宅や職場に乗り込んできてしまうというケースが被害者にとっては問題です。
家族のいる自宅や、プライベートを明かしたくない職場に闇金融が取立てに来るなどとは、考えただけで怖いですね。
「090金融」「ケータイ金融」の最近の商売道具は、広く普及している「スマホ」です。
電話番号も「03」「090」「080」から、「050」「070」「045」と増えてきています。
ちなみに、警察に相談しても取立てだけでは動いてくれず、暴力行為などの被害があった時に初めて動いてくれます。
090金融側も警察が来ても動じることはなく、たとえ警察に訴えたとしても、
業者側は「この人がお金を返さないんですよ」という姿勢で来ますし、警察側も「借りたものは返さないといけない」という態度で対応します。
地域の警察官は、闇金に対処する知識を基本的に持っていないからです。
もしこれらのヤミ金融と関わりを持ってしまったら、すぐに法律家に相談しましょう。
特にヤミ金融に強い法律家であれば、取立ては即止まりますし、借金の返済も必要なくなります。
闇金に特化した弁護士・司法書士なら、警察ともうまく連携して、被害を確実に止めてくれます。
ヤミ金業者も弁護士や司法書士などの法律家とやり合うメリットはまるでありませんし、悪くすれば逮捕という結末が待っていますので、すぐに大人しくなります。
個人で対応するのは難しい案件ですので、法律の専門家にお願いし、早期かつ確実な問題解決を図りましょう。
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