ひととき融資は違法な闇金
昨今「ひととき融資」と呼ばれる女性を標的にした違法な金銭の貸し付け(闇金行為)が横行しています。
「ひととき融資」と聞くとその語感から「ソフト闇金」と同じようにソフトで優しいイメージを抱いてしまいますが、実態は
「闇金×売春」
と判断される、悪質きわまりない違法行為なのです。
「ひととき」の言葉の中には「ひとときの関係(肉体関係)」の意味が含まれ、「ひととき融資」においては「性行為・肉体関係」を指す言葉となります。
この違法な闇金行為をする者は、高金利を取る目的と併せて融資した女性と肉体関係を結び性的欲求を満たす目的の二重の目的を持っています。
貸付金の金利は体で払え。という卑劣な業者です。
「性行為ができて利息ももらえる。素晴らしい融資だ」。大阪府警に貸金業法違反(無登録営業)容疑などで逮捕された男はこう言い放ったという。
男の手口は「ひととき融資」と呼ばれ、性的関係を見返りに、インターネットで知り合った女性らに金を貸し付けるというものだ。
ひととき融資をはじめ個人間の融資は近年になって急増。厳格な審査のない手軽さなどが背景にあるとみられるが、警察は「ヤミ金の新たな手口」と警戒感を強めている。
出典:産経新聞ニュース https://www.sankei.com/premium/news/190702/prm1907020004-n1.html
昨今、スマホやTwitterを使って見知らぬ者同士がお金の貸し借りをする「個人間融資」が急増しています。
「ひととき融資」は主にこの個人間融資を舞台に行われています。
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ツイッターを使った個人間融資は【Twitterヤミ金】悪質闇金です。
近年、Twitterを利用した個人間融資がさかんに行われています。 ツイッターを使った個人間融資でお金を貸す業者は「違法業者」です。 個人を装った闇金業者であるケースがほとんどで、彼らのまたの名を【T ...
投稿のやり取りの中で「希望金額」「面接場所」を交わし、お金に困っている女性に対し「セックスさせる」ことを条件にお金を貸します。
面接場所からラブホテルに向かい、現金を渡し女性とのセックスに及ぶのです。
「個人間融資」そのものも違法な闇金行為ですが、この「ひととき融資」は「出資法違反」にあたる犯罪であり、かつまた「準強制性交等罪」にあたる可能性のある犯罪行為でとても悪質なものといえるでしょう。
肉体関係の強要があった場合は「準強制性交等罪」にあたります。
また女性を脅迫していた場合は「強制性交等罪」にあたり、さらに女性が18歳未満であった場合は「青少年健全育成条例違反(淫行)」にあたります。
ひととき融資の特徴
近年、生活するに十分な給料が得られず、貸金業者から借金をする女性が増えています。
借入限度額に達してしまい追加の借入ができなくなったり、支払いが滞ってブラックリストに入ってしまった結果、別の貸金業者の審査が通らなくなってしまうケースがとても多くなっています。
正規の金融業者からお金を借りることが出来なくなって困っている人たちをターゲットにし、高金利での貸し付けをする闇金業者が変わらず存在しています。
違法な金利でお金を貸し付けるだけでなく、女性との肉体関係を融資の条件とする卑劣な業者も増えています。
組織的な闇金業者ばかりでなく、個人でこれを行っているケースもあります。
現代の闇金はいつどこに出没するかわからないため、女性は特に気をつけなければなりません。
現金が今すぐ必要で困っている人は、ほとんどの場合判断力が低下してしまっています。
とりあえず「ひととき」肉体関係を結べば「急場がしのげる」と考えてしまい、相手の求めに応じてしまうという心理を利用するのが「ひととき融資」の最大の特徴です。
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要求されるのは肉体関係だけではない
「ひととき融資」闇金が女性に要求するのは肉体関係(性交渉)だけではありません。
- 年金や生命保険を担保にさせる
- スマホの新規契約をさせスマホを取り上げる
- 銀行口座を新規開設させ口座を取り上げる
- 特殊詐欺「オレオレ詐欺や架空請求詐欺など」や闇金の被害金の引き出し(出し子)をさせる
など闇金行為による債権回収だけでなく、女性の弱みを握った上で犯罪行為の共謀をさせるというケースも多く行われています。
ひととき融資の法的問題
ひととき融資は様々な法的問題をはらんでいます。
- 「業として」お金を貸す資格のない者による融資である
- 利息の上限が法律の範囲を超えている
- 肉体関係を持つこと、強制性のある性被害、またこれに関わる性被害
主にこの三点です。
(1)無資格者による貸金業
貸金業の営業が許可される者は、国および財務局・都道府県に貸金業登録を行うことが義務づけられています。
ひととき融資を行う者も含めた個人間融資を行う者はほぼ、以上の登録を行っていません。
そのため貸金業法違反になります。
先述した大阪の事件では複数(16名)の女性にお金を貸し付けており「業として」行っていたとみなされ「貸金業法違反」で立件されています。
(2)高金利での融資
また「ひととき融資」「個人間融資」のほとんどは、法定金利の上限を超える金利で貸し付けをしているため、この点でも貸金業法違反になります。
そもそも法定金利を超える高金利での融資は、利息制限法や出資法に違反します。
貸し付けを行ったのが貸金業者でも「個人間融資」をうたう個人でも上記の法律に違反します。
(3)性被害
ひととき融資の一点やっかいな点が、ただちに性犯罪として法に触れるかどうかの判断がむずかしいというところです。
借主女性が一人だった場合、売春防止法に該当しにくく「買春」として扱うことが難しくなります。
借主女性が18歳未満であれば「青少年健全育成条例違反(淫行)」にあたりますが、18歳以上であれば該当しません。
性犯罪として立件するためにはまず、借主女性に対して肉体関係の「強要」が認められるかどうかが争点になってきます。
「強要」が認められれば「準強制性交等罪」にあたる犯罪として立件できます。
さらに「脅迫」が認められれば「強制性交等罪」にあたる犯罪となります。
いずれにせよ双方の合意の上での「性交渉」であることは考えにくいことなので、明白な性被害ということがいえるでしょう。
肉体関係に伴う二次被害
肉体関係を要求されこれに従うことは重大な性被害ですが、これにともなう二次被害も女性にとってまた深刻な問題です。
- ホテル代を支払わされる
- 避妊を拒否される
- セックス時の写真や動画を撮影される
- 動画や写真をカタとして使いさらに肉体関係や高い金利を要求される
- セックス時の写真や動画をSNSで拡散される
といった被害です。
性行為を伴う、借金している後ろめたさ、写メや動画を拡散される恐れなどから借主女性は泣き寝入りをしてしまうケースが多いようです。
ひととき融資の対処法
ひととき融資の多くが流行の「個人間融資」の中で行われています。
被害女性が借金以外にもとてもデリケートな問題を抱えてしまっており、警察はおろかなかなか第三者に相談しにくいという案件であることから、事態が表面化しにくいという性格があります。
個人間融資に関しては民法の範囲内にあたるケースが多く、警察も「民事不介入」の原則からただちに動けないという現実もあります。
かといって身近な家族や友人となると余計に相談しにくいことでしょう。
対処法としてはやはり闇金問題解決のプロである法律家に相談することが大切です。
闇金の貸し付けはそのものが違法なものになりますので、返済する必要がありません。
また、法律家に解決を依頼した場合最短で即日取り立てをストップさせてくれることも可能です。
少しの勇気を持って法律家に相談してみましょう。
まとめ
最近の闇金の集客スタイルとして、ネットを利用することが多くなってきています。
「ソフト闇金」として堂々とWEB集客をする。
LINEで融資を募る「LINE闇金」。
Twitter上で融資を募る「ツイッター闇金」。
ネット掲示板で集客する。
アプリや情報端末が増えるにつれてネットを使った闇金の集客が増えています。
WEBやスマホは便利で手軽ですが、だからといって軽い気持ちで彼らとコンタクトしてしまうと大変な目に遭うことは目に見えています。
見も知らない人同士のお金の貸し借りはとても危険です。
素性のわからない人が善意であなたにお金を貸してくれることなどあるわけがありません。
スマホやパソコンを使っていると「個人間融資」や「ソフト闇金」「融資掲示板」などが簡単に見つかってしまう時代です。
しかし、決してこれら闇金のしかける罠に近づかないよう厳に気をつけたいものです。
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