キャンセル料請求詐欺とは、借り手側が相手を闇金と知らずに融資の問い合わせをしてしまい、不安に思った借り手が融資を断ると、「キャンセル料」を請求してくる闇金、あるいは詐欺師の手口のことを指します。
キャンセル料請求詐欺とは?
キャンセル料請求詐欺とは、借り手側が相手を闇金と知らずに融資の問い合わせをしてしまい、不安に思った借り手が融資を断ると、「キャンセル料」を請求してくる闇金、あるいは詐欺師の手口のことを指します。
この「キャンセル料請求詐欺」は、さまざまな闇金被害の中でも相談件数が圧倒的に多く、全国の被害相談の約20%を占めると専門家は指摘しています。
闇金業者・詐欺業者の手口の一つですが、融資の申込みをキャンセルすると、「キャンセル料」と称して法外な手数料を請求するという、闇金行為というよりほとんど詐欺に近い犯罪手口です。
彼ら業者は、あたかも認可された貸金業者を装って、広告活動を行い、顧客を勧誘します。
勧誘方法は、闇金の常套手段である「チラシ」「ポスティング」「携帯電話」「ダイレクトメール」「インターネットのホームページ」などです。
広告文言は、これまた闇金の常套句である
- ブラックの方歓迎
- 他で断られた方でもOK
- 来店不要
- 即日審査
- 新規お申し込みのお客様のみサービス
といった甘言を並べ立て、巧みに誘います。
連絡手段は、もちろん携帯電話やスマホです。
これら広告を見て正規の貸金登録業者と思い込み、融資を申し込んできた顧客に対し、「一旦審査をする」と言って、顧客の個人情報を聞き出します。
個人情報は、本人の住所氏名・電話番号・勤務先の連絡先・子どもの学校・家族の連絡先・親類縁者の連絡先・銀行口座など細かく聞きだします。
顧客としては、この時点ではお金を借りたい一心で、つい個人情報を伝えてしまいます。
その後、返済方法や金利など融資に関する説明を受けます。金利は当然正規ではあり得ない高金利です。
ここで初めて怪しいと気づき、「闇金?」と疑った顧客は「その条件なら融資はいらない」とキャンセルすると、態度は一変。
「もう融資の手続きは出来ている。キャンセル料を払え!」
と、脅しをかけつつ、迷惑料と称するキャンセル料を請求してくるのです。
顧客は、個人情報を伝えてしまった手前「家族や子ども、勤務先に連絡が入ったら困る・・。」という心理から、思わずキャンセル料を払ってしまうケースが多いようです。
この手口の悪質な点は、実際には融資を行わないばかりか、契約が未成立にもかかわらず、キャンセル料を詐取することが当初からの狙いである、という点です。
それどころか、初めから融資をする現金も用意していないのに、ただただキャンセル料を騙し取るのが目的というケースもあります。
そして、キャンセル料の支払いを断ると、闇金特有の督促・取立て・嫌がらせが始まります。
それでも断り続けると、今度は個人情報を元に、勤務先や家族・親戚などに請求をし始めるのです。
「勤務先や親戚に迷惑をかけるわけにはいかない」という心理から、顧客は遂にキャンセル料を支払ってしまいます。
キャンセル料を支払ってしまった。するとどうなる?
契約未成立の融資話ですから、そもそもキャンセル料など支払う必要はありません。
しかし、嫌がらせに負けて一度キャンセル料を支払ってしまうと、闇金は借り手を上得意つまり「カモ」と見なし、さらなる攻勢をしかけてきます。
「カモ」と見なした顧客から延々と現金を搾取し続けようと画策し、様々な言いがかりをつけ、取立てや嫌がらせがエスカレートします。
「支払いが遅れた。迷惑料を払え。」
「返済額が足らない。手数料を払え。」
などと難癖をつけ、あの手この手で理由をつけては、取立て・督促が続いてしまうのです。
この詐欺対策として一番大切なことは、「キャンセル料を1円たりとも支払わない」ことです。
闇金にキャンセル料を支払ったが最後、闇金は被害者に食らいついて離れようとはしません。
ことここに至っては、個人で解決するのは大変難しいと言えるでしょう。
保証金詐欺という手口もある
闇金によっては、融資のための
「与信調査をする」
といった名目で、3万円前後の小口の貸し付けを持ちかけ、高金利の融資を行う場合もあります。
与信調査というのは全くの口実で、一方的な闇金行為です。
さらに、顧客に先に何十万円かを振り込ませ、それを条件に「融資してもいい」と持ちかける「保証金詐欺」という悪質な手口もあります。
これも「審査をする」「与信調査をする」という名目で、お金を詐取しようとする巧妙な詐欺行為です。
押し貸しに発展するケースも多発
仮に、キャンセル料請求被害に遭わなかったとしても、「審査」の際に既に個人情報を教えてしまっています。
教えてしまった個人情報に「銀行口座」が含まれている場合は要注意。
その口座に一方的に数万円を振り込んできて、高金利をつけて請求してくるケースもあります。
闇金の常套手段である「押し貸し」という手口です。
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押し貸しに遭うと、最悪の場合、銀行口座を凍結しなければばらないことになるので、簡単に銀行口座を教えない、あるいは早急な法的対応が必要になってきます。
キャンセル料請求詐欺に対する対策
キャンセル料請求詐欺の対策方法としては、第一に「言われるままにお金を振り込まない」ことが最重要ポイントです。
お金を振り込まないことが、最低限必要な対応策です。
しかし、既にお金を振り込んでしまっている場合は、闇金の督促や嫌がらせから逃れることは困難です。
かといって、キャンセル料の支払いを拒否し続けることもまた困難でしょう。
個人情報を教えてしまっている以上、闇金の取立てや督促に悩まされるという結果が待ち受けています。
いずれの場合も、個人でこれを解決するのは大変難しいこととなります。
いち早く、闇金問題に強い弁護士や司法書士などの専門家に相談して、早急な解決を図りましょう。
キャンセル料請求に対抗する裏技
キャンセル料請求は根も葉もない単なる言いがかりに過ぎません。
安易に言いがかりに乗っかってしまわず、対処する方法について考えてみましょう。
闇金側にまだ住所など詳しい情報を教えていない場合
- 住所や会社の連絡先、家族の勤務先や学校の連絡先などの個人情報を詳しく教えていない場合
- さらにまだキャンセル料を支払っていない場合
この2つの条件が重なっていれば、対処方法はあります。
キャンセル料などそもそも単なる言いがかりでしかありませんから、闇金の要求通りにお金を払う必要は法律上全くありませんので、無視してしまえば問題ありません。
相手に電話番号はわかってしまっていますが、住所はもちろん個人情報を伝えていない段階であれば、相手と連絡を取りさえしなければ良いのです。
何度も電話がかかってくるでしょうが、無視してしまえばOKなのです。
これに耐えられないということであれば、思い切って携帯番号を変更してしまうという方法もあります。
また、闇金側にしてみれば、電話番号を元に探偵や業者を雇ってあなたの住所をつきとめるなどということは、費用倒れになってしまいます。
闇金もそこまでのことは出来ません。
大抵の場合は諦めて他の被害者へと矛先を変えることでしょう。
すでに個人情報を教えてしまっている場合
キャンセル料を請求してくる業者は、100%がヤミ金と言っても過言ではありません。
いくら被害者が「騙された」と言っても、最初の時点で「怪しい業者かも?」と思いつつ近づいてしまわれたのではないでしょうか?
消費者金融や街金などの正規の貸金業者から借金を重ねた上で、結果どこにも借りられなくなり最後にたどりつくのがヤミ金です。
闇金の勧誘時の常套句である
- ブラックの方歓迎
- 他で断られた方でもOK
- 来店不要
- 即日審査
- 新規お申し込みのお客様のみサービス
- 低金利
といった甘い言葉に乗せられて、被害者自ら連絡してしまっているケースが大半でしょう。
実はその時点で「怪しい」「闇金?」という疑問を持ちながら連絡されていることと思われます。
全く正規の貸金業者と思い込んで融資を申し込む人は実はかなり少ないことと思います。
ブラックの方に融資する正規業者があるわけありませんので、うすうす感じつつ少し怪しい業者に連絡してしまったことと思われます。
ある程度の覚悟をしながら融資話に乗ってしまったのではないでしょうか。
そのようなケースでしたら、話の途中でハッキリと「闇金」と気がついてキャンセルする前にこの被害を避ける方法が確かにあります。
キャンセルする前に出来ること
怪しい貸金業者に融資の連絡をする際に、被害を受ける前にできることがあります。
返済方法や金利など融資に関する説明を受ける際、その怪しさに気づきキャンセルした時点ではもう遅いことはお気づきですね。
ですから、そういった説明を受ける前に、会話内容を録音してしまうという方法があります。
スマホの録音機能「ボイスメモ」などで録音するのがベストですが、ボイスレコーダーでもかまいません。
録音中は、闇金業者との会話内容であることを証拠にするために、「〇×です」と業者名を名乗る時点から録音しましょう。
もし業者名を明言しなければ、「〇×さんですか?」と尋ね、「はい」あるいは「そうです」と返答させるように誘導し録音します。
これ以降はスマホを切るまで録音を続けましょう。
業者の中には、融資を申し込む前には「低金利」をうたいながら、申し込んだ後から本当の金利を要求しようとするパターンが常套手段です。
そして、この時点でキャンセルした場合にキャンセル料を要求してくるのです。
ですから、申し込む前と申込み後の会話を録音しておけば、あとあとそれが証拠になるのです。
この会話を録音しておくことで後から「言った」「言わない」という揉め事を回避できることになります。
もちろん、弁護士や司法書士に解決を依頼した時にも確固とした証拠になります。
後からキャンセル料を請求してきた時に「説明したよね?」と言ってくるに違いありませんが、この時にも会話を有利に進めることができます。
もちろん業者側に「録音している」と伝えることが大切です。
相手によってはそれだけで引いていくことすらあります。
引かないようであれば、録音内容を聞かせてやることもできます。
さらに、これを証拠に警察に被害届を出すとか告発するとか訴えるとか言ってやりましょう。
ここまでくれば大抵の業者は、態度を一変させて弱腰になることでしょう。
キャンセル料請求といっても、一回一回の請求など闇金業者にとっては小さなお金に過ぎません。
小さな利益にこだわって、負けるとわかっている争いをするメリットは闇金側にはないからです。
最悪の場合、闇金の最も恐れる「逮捕」が待っているような争いを長引かせるほど闇金もバカではないということです。
一つの案件にこだわるくらいなら、また別の被害者を探す方が闇金にとっては賢い選択ですよね。
闇金という存在は被害者の「借り手側」という弱みの心理につけこんで追い込んでいくものです。
しかしよく考えてみれば、被害者は借りる以前のタイミングでは何も悪いことはしていないわけです。
ですから、こちらの弱みにつけこまれる前に強気で対応し、業者の鼻を明かしてやるくらいの気持ちで接することが肝要でしょう。
被害者になる前に予防線を張ることは十分に可能なのです。
とはいえ、この記事にたどりつかれた方は恐らく既に被害に遭われてしまっている方がほとんどかもしれません。
運悪く被害に遭われてしまった場合は、闇金に強い専門家に相談されることが最も安全確実な対処方法であると思います。
キャンセル料を既に支払ってしまった場合
闇金の言うがままにキャンセル料を振り込んでしまった場合、それ以降ふりかかることを個人で解決することは困難でしょう。
闇金業者にすでに「カモ」とみなされてしまってますので、さらに理由を付けて金銭を要求されてしまうことになります。
振り込んでしまったお金を取り戻したい、これ以上被害を拡大したくない、と思われる場合は、法律家に相談して解決してもらうのが一番です。
キャンセル料請求詐欺に強い法律家はここ
キャンセル料請求詐欺に特別強い事務所は、なんといっても「ウイズユー司法書士事務所」です。
ウイズユー司法書士事務所は、キャンセル料請求詐欺に精通しており、その解決事例も際だって多い法務事務所です。
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