携帯電話購入詐欺とは、闇金業者が融資の審査・与信調査を口実に、携帯電話やスマホを被害者に購入させ、これをだまし取り悪用するという新手の詐欺なのです。
携帯電話購入詐欺、白ロム詐欺、携帯買取詐欺
携帯電話購入詐欺とは、ここ7~8年で急速に増えてきたもので、ヤミ金業者の新しい手口の一つであり、「携帯買取詐欺」「白ロム詐欺」とも呼ばれます。
闇金業者に融資を依頼した借り手に対し、
「審査を行う」
「与信調査をする」
という名目で、借り手の携帯電話やスマホを闇金側に送らせるという新手の詐欺です。
闇金業者は、融資を行う前に
「審査をするために信用情報を調べたい。」
と借り手側に持ちかけ、携帯電話やスマホを購入させて買取業者に送るよう指示してきます。
借り手側は融資を受けたいがために、ヤミ金の指示する通りに携帯電話を安易に送ってしまう、というケースがここ数年で増加しています。
しかし、これは後々大変危険な結果に発展していく可能性をはらんでいます。
貸金行為ではなく、単なる詐欺行為
しかし、審査や与信調査というのは口実に過ぎず、単に携帯電話やスマホを不法に手に入れることが業者の本当の目的です。
業者に携帯電話やスマホを送ったからといって実際にお金を貸してくれるわけではなく、送った途端に業者と連絡が取れなくなり、融資を受けるどころか携帯電話を取られてしまうだけ、という結果に陥ります。
ヤミ金の目的は、携帯電話やスマホを巧みにだまし取り、転売するかあるいは犯罪行為に使用することです。
これはヤミ金本来の高利貸し行為ではなく、単なる詐欺行為なのです。
携帯電話やスマホを業者に送ると、代金として1万円~3万円程度の買取費用が振り込まれますが、目的の融資を受けることは出来ません。
それどころか、代金の振り込みもなく、ただ単に携帯電話を取られるだけというケースの方が多くなっています。
この手口の恐ろしいところは、借り手名義で購入・契約した携帯電話やスマホが他のヤミ金業者や詐欺グループに転売されたり、闇金の営業行為(犯罪行為)に使われてしまうことです。
闇金が携帯電話・スマホを購入させる目的
携帯電話やスマホは、闇金「三種の神器」の中の一つで、最も重要な商売道具の一つです。
最近の闇金は、携帯電話やスマホ一つで貸金行為を行っているケースが大半です。
そして使われている携帯電話のほとんどが他人名義の携帯電話(スマホ)です。
他人名義の携帯電話(スマホ)は、闇金の業界用語で「トバシ」、「トバシ携帯」などと呼ばれて重宝されます。
「トバシ携帯」は、闇金業者にとって非常に価値の高いものとなりますので、1台当たり20万円以上の値段で転売できると言われています。
他人名義の「トバシ携帯」を転売して利益をあげること、あるいは自身の営業行為(高利貸し)に利用すること、この二つが闇金の主要な目的です。
被害者つまり携帯電話購入詐欺にひっかかってしまった人は、タダ同然で闇金業者に携帯電話(スマホ)を譲り渡してしまったということになるのです。
結果として、被害者には携帯電話を購入した代金という借金が残り、契約期間の間、携帯電話使用料金の請求、という将来的に継続する負債が残るということになります。
闇金はなぜ携帯電話を欲しがるのか
携帯電話購入詐欺業者は、従来の闇金業者とは違い、携帯電話の転売や「トバシ携帯」として自ら利用することで利益を挙げようと考えています。
それななぜか?・・転売目的の場合、ずばり携帯電話(スマホ)のリセールバリューが非常に高いためです。
目的は高額商品の詐取です。詐欺業者の古典的な手口である「取り込み詐欺」とほぼ同じ手法です。
仮に借り手の希望通りに融資した場合、借り手に返す現金が全く無いとなると業者はカネを取りはぐれる可能性があります。
ですが、携帯電話(スマホ)のように買取価格の高い商品を詐取する手法を採ることにより、手堅く利益を挙げることができるため、リスキーな融資をするよりもコストパフォーマンスが高くなるというわけです。
この詐欺がはびこっている理由は、このあたりにあります。
携帯電話購入詐欺 勧誘の手法
携帯電話購入詐欺の勧誘手法は、従来の闇金と変わらず主にチラシ投函などで行われています。
また最近では、インターネットのホームページを使った広告手法が増えています。もちろん携帯やスマホでも閲覧できるものです。
これは、広告費用をできるだけ安く済ませようとする意図があるようです。
ホームページの広告文言に、
お申し込み不可の方・・・
「債務整理・自己破産の手続き中の方」
「ご連絡の際に携帯電話の繋がらない方」
「携帯電話の未払い延滞が2ヶ月以上ある方」
など、貸し付け条件を絞る内容、NG条件が目立つような表現がある場合は気をつける必要があります。
特に「携帯電話の未払い履歴」に言及する記述がある場合は要注意です。
これは携帯電話購入詐欺業者が特に好んで使う文言で、正規の貸金業者には見られないケースです。
その証拠画像がこれです。
このような文言を使う理由としては、携帯電話を新規契約できないユーザーをあらかじめふるいにかけたいという意図が隠されています。
詐欺業者や闇金業者は、金融専門の信用情報を閲覧することが難しいため、このようにしてユーザー本人に確認するのです。
正規の貸金業者であれば、携帯電話の未払い履歴などは信用機関に調査をかけることによって容易に知ることができます。
しかし、彼らはこれを自分達で調べる術がありません。ですから、わざわざこのように強調して記載しているのです。
詐欺業者や闇金業者の広告文言には、こういった特徴がありますので、これらを見抜くためのチェックポイントとして注意してみられると良いと考えます。
携帯電話購入詐欺業者の常套句
上記のような広告に釣られて借り入れを申し込むと、業者は決まってこのように言ってきます。
「お客様はブラックリストに載っているので、すぐに融資するわけにはいかないが、携帯電話を新規契約することで信用を積んでくれれば、融資が可能になる。」
などと携帯電話の契約・購入を持ちかけ勧誘してきます。
「携帯電話を契約・購入してほしい」
「携帯電話を自分の代理で契約してほしい」
「携帯電話を買い取りしたい」
といった勧誘をしてきた場合、ほぼ間違いなく「携帯電話購入詐欺」の疑いがありますので、決して話に乗らないよう気をつけましょう。
携帯電話の転売・・・あなたが詐欺に問われる可能性がある
この案件の一番の問題は、携帯電話の名義人が被害者本人となっており、携帯電話販売店との契約が成立している点にあります。
携帯電話契約の規約では、電話の利用を契約者本人に限定しており、転売目的の契約は規約違反となり、最悪の場合詐欺罪に問われる危険性があります。
携帯電話の転売・譲渡は携帯電話の不正利用に当たり、携帯電話会社の利用規約に違反するばかりか、「携帯電話不正利用防止法」という法律に抵触してしまうため、あなた自身による犯罪行為が成立してしまう可能性があるのです。
- 携帯を契約するバイトです
- 簡単に稼げます
- 即日現金を渡します
- 請求書は無視してもらえればいいです
- 契約した携帯電話は当方で転売します
等の文句に誘われ、
実際に使用するつもりも、購入代金・利用料金を支払う意思もないのに、携帯電話等を契約し、販売店からだまし取った携帯電話等をアルバイト斡旋業者なる者に渡してアルバイト料をもらう
という人がいるようです。しかし、このような
携帯電話等を販売店からだまし取る行為は犯罪です!
携帯電話販売店に対する詐欺罪が成立します
出典:警視庁WEBサイト
詐欺罪に問われてしまうということは、あなた自身が逮捕されてしまうこともあるということです。
携帯電話購入詐欺は、携帯電話(スマホ)の購入費負担という金銭的な被害が発生するだけではなく、被害者であるあなたが犯罪者にされてしまうリスクを秘めているというわけです。
自分で契約した携帯電話やスマホを、他人に送付するだけでこれだけの危険をはらんでいるのです。
くれぐれも注意しましょう。
転売された携帯電話が犯罪に使われてしまうと・・・
さらに、転売された携帯電話はほとんどの場合、闇金の「トバシ携帯」として悪用されることになります。
あなたが契約した携帯電話が闇金の犯罪行為に利用されれば、携帯電話の名義人であるあなたが、犯罪行為に荷担・幇助した疑いをかけられ、責任を問われることになってしまいます。
騙された被害者であるはずのあなたが、犯罪に協力したということになり、加害者として扱われ、この場合も最悪「逮捕」というおそろしい結果が待ち受けています。
こうなってしまうと、詐欺被害を「警察に相談」というわけにはいきません。
警察に被害相談をしてしまったがために、逆に被害者では無く被疑者として扱われてしまうケースが大半です。
ことここに至ってしまえば、最早個人で解決することは不可能に近いでしょう。
携帯電話購入詐欺、白ロム詐欺、携帯買取詐欺の対処法
そうなる前にいち早く被害対策を取るべく、闇金に強い弁護士・司法書士に相談されることをおすすめします。
専門家である法律家に相談することで、譲渡してしまった携帯電話の利用停止措置、あなたの身の潔白の保証に至るまでベストな対処方法のアドバイスを受けることができます。
詐欺業者・闇金業者が手を引くだけでなく、警察からかけられるあらぬ容疑を晴らすことも可能になります。
つまりは弁護士・司法書士があなたを詐欺師や法律から守ってくれるということです。
被害に遭った場合は一日でも早く、専門の法律家に相談されることをおすすめします。
白ロム詐欺、携帯電話購入詐欺、携帯買取詐欺に強い司法書士
白ロム詐欺被害に強い法律家は「ウイズユー司法書士事務所」です。
被害を一日でも早く解決されたい方は、ウイズユー司法書士事務所への無料相談をおすすめします。
0120-224-049
通話無料・24時間365日受付・全国対応・秘密厳守
-
【ヤミ金相談】闇金に強い司法書士
ヤミ金問題はとても厄介で危険なので、取り扱う司法書士自体が少ないのが現実です。しかし安心して下さい。日本にはリスクを恐れない正義感あふれる闇金に強い司法書士事務所が存在します。 闇金に強い司法書士とは ...
白ロム詐欺:Q&A
Q:友達が白ロム詐欺にハマってるみたいなんです。教えて下さい。
nanaさん20歳 女性 学生
これって白ロム詐欺だと思うんですけど、ご意見お聞かせください。
先日学校の友達が「おいしいバイト見つけてきたの!」と話しかけて来ました。
バイトの中身とは
- 業者の指定する事務所?を訪ね、その事務所?で業者さんと待ち合わせする。
- 指定された携帯ショップで指定の機種を新規契約→SIMカードを抜いた状態で本体を業者の人に売る。
といった作業のようです。
これって、いわゆる「白ロム詐欺」「携帯買取詐欺」じゃないんなかいかって思うんですけど?
業者というのは詐欺業者か闇金じゃないかと思うんです。
その子に「詐欺じゃないの?」と言ったんですが
「支払いは自分宛じゃなく、業者指定の口座だから大丈夫。」
「SIMカードを売らなかったら大丈夫。」
の一点張りで全然私の話に耳を貸しません。
その上、いわゆる白ロム詐欺っていうのは解約してから転売してるみたいなんですよね?
友達は解約しないで売っているので余計に怪しいし心配しています。
あげくには「携帯本体だけじゃ契約者の個人情報はわからいんだよ。だから安全なんじゃん。」
などと全くとんちんかんなことを言っていました。
私達は同じ専攻の4人組で仲がいいのですが、その友達はそのうち2人をもうそのバイトに誘ってしまったようなんです。
(私は速攻で断ったのですが、もう1人の子は今のところ誘われていません)
これまでに何度か「詐欺だから辞めた方がいいよ。」と忠告したのですが、全く意に介さない様子で聞き入れてくれません。
これ以上注意しても彼女は向こうっ気が強いし友達関係もこわしかねないので、最近は何も言わないようにしています。
だからといって、仲の良い友達でとても好きな友達なので、このままひどい目に遭うのは見ていられません。
私はこれからどうすればいいんでしょうか?
これってやっぱり「白ロム詐欺」ですよね。闇金の可能性もありますよね。
勉強が手に付かないほど悩んでいます。
どうか手立てを教えて下さい。
よろしくお願いします。
法律家からの回答
これまで起きた白ロム詐欺の事例をいくつか読ませてあげてください。
ご本人は、衝撃を受けられると思いますよ。
それでも理解してもらえない場合は、これはもう「自己責任」としか言い方がありません。
- 白ロムのおいしいバイトやりませんか?日給5万円以上・多くて10万円可
- 携帯ブラック不可
- 債務整理手続き中の方不可
- 携帯の未払い延滞2ヶ月以上の方不可
- 携帯電話の繋がらない方不可
判りやすく説明すると、白ロムというのは解約済みの携帯電話、または機種変更した後、処分する方の携帯電話のことを言います。
白ロムバイトというのは一口に言って「裏バイト」で、何をするかというと。。
たくさんの携帯ショップをまわって新規契約→すぐに解約、を繰り返し、機種本体だけを入手して白ロムを作るという作業になります。
その白ロムを業者に渡し、代金として現金がもらえる、という仕組みです。
一日に5〜6軒の携帯ショップを回るだけ、という簡単な作業で5万円〜それ以上の高額バイトになる、ということでたくさんの若い人たちがこのバイトに応募しているようです。
特に多いのが学生さんですね。
しかし、この裏バイトは詐欺被害が大変多く報告されています。
特に危険な業者は「SoftBank」を主に扱う業者です。厳に注意しなければなりません。
docomoやau利用者の方はピンと来ない話かと思いますが、ソフトバンクの機種は、機種本体の定価価格を毎月ローンで支払うシステムになっています(この表示も規制されてしかるべきですが)。
その他の携帯会社と違い、本体価格の定価に充費用は全額支払わなくてはいけないんですね。
このローン。月額にすると数千円ですが、トータルで一台当たり7万円以上します。
月額と考えると割安感がありますが、結果的にはこの7万円以上をローンで支払うことになります。
業者は事前にそういう話は一切説明しません。
さらに、バイト料も「5万円」などと謳いながら、実際には1台当たり数千円〜高くて3万円程度しか払わないことが大半のようです。
ここで考えていただきたいのですが、このシステムで10台分の白ロムを購入したとします。
報酬が一台当たり3万円として、合計30万円のバイト料になったとします。
最初の時点では、30万円という現金が手に入り儲かった気分になります。
しかし、その後毎月ローンを支払い続けることになり、結果的には70万円〜100万円以上の機種代を支払わなければならないという計算になります。
報酬が3万円ならまだいいでしょう。数千円〜1万円程度となればどれだけ損をするかわかりません。
白ロム購入裏バイトは明らかな詐欺ですので、絶対に近づいてはいけません。
お友達がどうしても言うことを聞いてくれないのなら、私どもにご相談ください。
的確なアドバイスをさせていただきます。
白ロム詐欺被害に強い法律家は「ウイズユー司法書士事務所」です。
被害を一日でも早く解決されたい方は、ウイズユー司法書士事務所への無料相談をおすすめします。
0120-224-049
通話無料・24時間365日受付・全国対応・秘密厳守
-
【ヤミ金相談】闇金に強い司法書士
ヤミ金問題はとても厄介で危険なので、取り扱う司法書士自体が少ないのが現実です。しかし安心して下さい。日本にはリスクを恐れない正義感あふれる闇金に強い司法書士事務所が存在します。 闇金に強い司法書士とは ...