ヤミ金といっても、年々一般人と見分けがつかなくなってきています。
慎重に見極め、騙されないように気をつけましょう。
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携帯番号しか連絡先がない業者
貸金業の登録を受けるためには、勧誘の際に表示する営業所の電話番号を記載して登録申請書を提出する必要があります。
場所を特定できる固定電話やフリーダイヤルは認められますが、携帯電話では認められません(貸金業法施行規制三条の二第一項一号)。
貸金業法施行規則
出典:電子政府の総合窓口
したがって、携帯番号しか連絡先がない業者は、無登録業者です。
無登録営業そのものが犯罪(貸金業法四七条一号、十一条一項)ですが、営業の中身がヤミ金融(出資法違反の超高金利)だからこそ、無登録で営業しているとも言えるわけです。
貸金業の規制等に関する法律等の一部を改正する法律案要綱
出典:金融庁ホームページ
これはヤミ金融の見抜き方の基本になります。
かといって、固定電話だから登録業者だとは限りません。
ここが一般人にはややこしいところです。
実は携帯電話を利用しているのですが、転送電話を使っているため、固定電話の番号が表示されるヤミ金融もいるからです。
金融庁「登録貸金業者情報検索サービス」の活用
そこで、本当に登録業者であるかどうかは、
金融庁「登録貸金業者情報検索サービス」
出典:金融庁ホームページ
で検索します。
金融庁のホームページで「登録貸金業者情報検索サービス」をクリックすると、検索ページが表示されます。
ここに電話番号や、商号・名称、代表者氏名などで、貸金業者の登録番号などが検索できます。
「検索の結果該当するデータは見つかりませんでした。」
と表示されれば、相手は無登録業者と判断できます。
簡単ですので、是非利用してみましょう。
また、金融庁のホームページに、財務局登録番号を詐称しているような悪質な無登録業者に関する情報が掲載されています。
違法な金融業者に関する情報について
出典:金融庁ホームページ
こちらも是非一読しておきましょう。
また、「日本貸金業協会」のホームページが提供する情報ページもありますので、こちらも是非参考にしてみてください。
日本貸金業協会 会員名簿
出典:日本貸金業協会
日本貸金業協会 悪質業者のクイック検索
出典:日本貸金業協会
貸金業を営業するには、財務局長や都道府県知事の登録が必要になりますので、登録業者であれば、上記、金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」の検索で必ず見つけることができます。
登録番号、所在地、商号・名称、代表者名、電話番号のどれか一つにでも該当すれば、登録貸金業者であることがわかります。
登録番号があるから「安全」ではない
ただし、注意しなくてはいけない点は、「登録番号があるから安全」とは言い切れないということです。
ヤミ金業者の中には、スポーツ紙などに虚偽の登録番号を掲載しているケースがあるのです。
「新聞にも載ってるし、登録番号もあるから安心」
と思ったら、実はヤミ金だったというケースも考えられるのです。
ヤミ金融というのは、違法行為が本業ですから、虚偽の登録番号を掲載する程度のことは、平気なことなのです。
ですので、スポーツ紙などの広告に掲載されていた登録番号を、上記の検索サービスで確認しておくことが肝要です。
そして、さらに面倒なのは、正しい登録をしている業者の中にも悪質な業者が存在するということです。
悪質な業者かどうかを見きわめる方法としては、「利息が利息制限法」に則っているかどうか」ということになります。
正しい利息については、「利息制限法」を確認してみてください。
利息制限法
出典:電子政府の総合窓口
そして、またまた厄介なことに、上記の金融庁ホームページの情報や日本貸金業協会のホームページの情報だけでは不十分なのです。
なぜなら、そこにあるデータは登録時の最新のデータです。
あくまで登録時最新のデータに過ぎず、照会日現在のものではないのです。
ヤミ金融業者は日に日に増えているので、最新のデータが追いつかないというのが現状です。
そこで、自分自身の目で見きわめるということが重要になってきます。
登録業者だから信用していい?
消費者の無知ほどヤミ金融の飯のタネになるものはありません。
闇金融はこれを付け目にして肥え太っているのです。
これからも不況が続く限り、多重債務者は増え続けるでしょうし、一方で正しい法知識が普及していくことは期待できません。
一部の弁護士などが頑張ってはいるものの、ヤミ金融に関する法知識や対策は、まだまだ一般化されていないのが現状です。
したがって、ヤミ金融に強い弁護士・司法書士は貴重な相談相手となってくれます。
もしも多重債務者が闇金融の懐に入れているお金を、そっくりそのまま自分の再起・更正のために使えれば、必ずチャンスが訪れるでしょうし、ヤミ金融は干上がるはずです。
一刻も早く、そういう世の中になってほしいものです。
ヤミ金融は、多重債務者の不安感を払拭させ、事務所に来させるために「登録業者である」という信用力をフル活用します。
客の側が、登録は申請すれば意外なほど登録されやすいということを知っていれば、簡単に安心することはないはずですが、「お上のお墨付き」に弱い庶民の悲しさがここにも出てきてしまいます。
闇金融の側にしてみれば、貸金業の登録をしていないと「金銭の貸付け、手形の割引、売り渡し担保並びにこれらの媒介」を業として行うことができません。
そのことは貸金業規制法で規定されています。
これにより、広告・宣伝方法が著しく制限されることになります。
また、当局による摘発の糸口になりやすいということもあります。
無登録業者は、捜査機関が監督官庁に貸金業者登録の有無を照会し、客が「借りました」と言ってくれれば摘発できるので、「騙された」とか「金利が法外に高かった」ということよりも摘発しやすいのです。
ただし、一般的には、ヤミ金融だとつかんでいても、監視はするものの、きっかけがない限りは摘発はしないケースが多いです。
登録しないで貸し付けていれば、正真正銘のモグリ業者です。
闇金融などというと、いかにも影の力がありそうに思えるのですが、自己破産者やどの消費者金融でも断られたような末期の多重債務者しか客にできませんし、取立てにも一般客の数倍の労力がかかり、決して楽な商売ではありません。
金主からも、銀行とは比べものにならないほどの高金利を要求されますから、商売につまずけば、闇金業者自身が金主から追い込まれて、夜逃げする羽目に陥ります。
そのために、登録業者になろうとするヤミ金融が増えているのです。
登録業者であっても、「実はヤミ金融」というケースは多々あります。
厳に注意しなくてはいけません。
悪質ヤミ金業者の見きわめ方
大手消費者金融の融資審査通過率は、約50%です。
2人に1人が審査に落ちる計算です。
が、ヤミ金の融資審査通過率は、異常に低いものとなっています。
誰でも審査が通ると思って間違いありません。
融資審査通過率もヤミ金業者を見きわめる判断材料になりますので、参考にしましょう。
- 融資審査通過率を高いものにして、多くの人にカネを貸し出す
- 初回融資額を高く設定する(審査通過率を低くして多くの人に貸し出す)
- 決算期に融資審査通過率を高くする(ノルマ達成のため)
- 無利息サービスを長くして、融資審査通過率を高く設定する
などです。
大手サラ金業者などと比較して、
- 初回金利が低すぎる
- あまりにも審査通過率が高い
- 無利息サービスが拡大されている
などといった要因は、ヤミ金業者を見抜くポイントになります。
必ずチェックしてみてください。
金利の計算をしてみる
出資法違反の超高金利であるかを見分けるには、具体的に金利が年何%になるか、利息の計算をします。
(この章は、暗算ではややこしいですから、興味のない方は読み飛ばしてもかまいませんよ。)
さて、利息の計算は、「かけ算」「わり算」です。
利息 = 貸付金 × 利率 × 日数 ÷ 365
利息を求めるには、式をひっくり返して
利率 = 利息 × 365 ÷ 日数 ÷ 貸付金
この計算式で出てくる利率は、小数点以下の「〇・××」ですが、「パーセント」で表した方がわかりやすいので、100をかけます。
利率(%)= 利息 × 365 ÷ 日数 ÷ 貸付金 × 100
利率(%)= 3万 × 365 ÷ 10 ÷ 10万 × 100
= 1095
年利1095%で計算は合っています。
10日で三割、トサンは、年利1095%です。
では、利息天引きの場合、たとえば最初に3万円の利息を引かれて、手取りが7万円、完済なら10万円、ジャンプ金(利息)は3万円、という場合はどうでしょうか。
出資法の利率計算では、実際の手取額を貸付額として計算します。
利率(%)= 利息 × 365 ÷ 日数 ÷ 貸付金 × 100
= 3万 ×10 ÷ 7万 × 100
= 1564
年利1564%でした。トサンよりも、もっと利率が高くなります。
取り立てるお金、天引きするお金の名目が利息以外の「事務手数料」「書類代」などであっても、計算方法はまったく同じです。
名目は関係なく、元金以外の場合は日数を15日として計算するという条文(出資法五条の四第一項)もありますが、この例では自由に期間延長ができるので、実日数で計算しています。
ヤミ金業者の特徴から判断する
闇金業者はまず、銀行や消費者金融のようにハデな広告活動をしないという特徴があります。
自らは犯罪者だと自分で判っているはずですから、それは当たり前ですよね。
なので、電柱やガードレール、昔なら電話ボックスなどに宣伝目的の貼り紙をしたり、名簿屋から手に入れた顧客情報を使ってDMを打ったり、地味な宣伝方法をとっています。
最近では、堂々とホームページを掲載しているソフト闇金などもありますが。
そして、広告の文言に特徴があります。
- 即日融資!
- 審査不要!
- ブラックの方融資OK!
- 借入件数の多い方でもOK
- 低利切替一本化
- 全国即日振込
- スピード審査
などといかにも簡単に融資が受けられるかのような宣伝、多重債務者の心をくすぐる甘い宣伝文句を並べたものであれば、まず闇金と思って間違いないです。
普通の消費者金融が、ブラックの方融資OKなんて言うはずありませんものね。
DMやFAX、電話などで勧誘をしているような業者もヤミ金融と考えていいでしょう。
広告文を信じて、ヤミ金融と連絡を取ると、広告とは全く違った金利で勧誘してきます。
ヤミ金融は、最初は貸付金利をひどく低く設定して宣伝していますが、それらは全くのウソばかりで、実際は超高金利で営業しています。
大手消費者金融でさえ、年利15%や18%で営業していることを考えれば、ほとんど名前の知られていない業者が、それよりはるかに低い金利で営業することなどありえません。
所在地と電話番号がはっきりしない
貸金業を営業するには、貸金業規制法に則って国あるいは営業所のある都道府県知事の登録を受ける必要があります。
闇金は違法な業者であり、無登録業者なので、所在地をうやむやにして活動しています。
冒頭で、携帯番号の話をしましたが、所在地がはっきりしないことで、固定電話ではなく携帯電話を使って営業しています。
「090金融」「080金融」「ケータイヤミ金」などと呼びますが、これらもヤミ金業者です。
ソフト闇金にも気をつけよう
最近では「ソフト闇金」という新しいジャンルの闇金業者が増大してきていますので、こちらにも気をつけましょう。
その名の通り、「優しいヤミ金」を謳っていますが、闇金は闇金です。
いわゆる「闇金」とは違い、暴力的なイメージは感じられないかもしれませんが、違法な高金利で暴利をむさぼっていることには変わりはありません。
そのターゲットも、闇金と同じ、他の金融業者で断られた人達です。
お金は借りたい。でも「闇金」からは借りたくない。という人達が、ソフト闇金を利用してしまうというのが現状です。
対応が優しいからといって、ソフト闇金を利用するのも絶対にやめてください。
まとめ
ヤミ金融業者の見抜き方・見分け方をまとめてみます。
- 携帯番号しか連絡先がない
- 金融庁「登録貸金業者情報検索サービス」に掲載がない
- 「日本貸金業協会」のホームページに掲載がない
- 「利息制限法」を超えた金利を取る
- 「融資審査通過率」が異常に高い
- 初回金利が低すぎる
- 広告宣伝の誘い文句が好条件に過ぎる
- 所在地と電話番号がはっきりしない
- 「ソフト闇金」を自称する
以上のようなヤミ金融の見抜き方、特徴があります。
ぜひご参考にしてみてください。
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