サラ金いわゆる消費者金融、街金、ヤミ金はそれぞれ違う人種です。
正規の貸金業者とそうでない、という大きな違いがあります。それぞれの違いを見ていきましょう。
サラ金・消費者金融・街金・闇金は違います
まず、結論から申し上げると、サラ金は消費者金融とイコール、街金は中小規模の消費者金融業者のこと、闇金は違法な高利貸しで犯罪集団。
ということになります。
ですので、サラ金・街金・闇金、はそれぞれ全く違う業者を指します。
ざっくり説明すると、
- サラ金・・・消費者金融の昔の呼称
- 街金・・・・中小規模の消費者金融
- 闇金・・・・違法な金利で融資し違法な取立てをする犯罪者
おおざっぱにわけるとこんな感じです。
サラ金・消費者金融とは
「サラ金」というのは、いわゆる「消費者金融」の昔式の呼び名です。
サラ金と聞くと、1980年代以前の悪徳金融業者というイメージがどうしてもつきまとってしまうため、知らない人が聞くと「怖い業者」といいう感じがしてしまいますが、現在のサラ金(消費者金融)は、きちんと法律に則った営業をしていますので、別段怖い業者でもなんでもありません。
国や都道府県の認可を受けた正規の金融業者です。
今では「サラ金」という呼び名もすっかりなくなって「消費者金融」で定着してますよね。
テレビや新聞でバンバンCM活動を行っている「アコム」や「アイフル」「プロミス」など、大手消費者金融会社がこれにあたります。
消費者金融も確かに以前は年利29%を超える高金利で貸し付けを行っていた時代がありましたが、2006年12月の「貸金業法等の改正」により、金利の大幅な引き下げを行いました。
現在の金利ですが、上限が、
- 元金10万円未満 → 20%
- 元金10万円以上100万円未満 → 18%
- 元金100万円以上 → 15%
と低く設定されており、信販会社や銀行などの金利と同程度で、お金を借りることができます。
一般個人に無担保で小口融資する、まっとうな金融業者と思っていただいて結構です。
貸金業者としては、ごくホワイトな業者です。
街金とは
「街金」というのは、基本的には上記の消費者金融と同じ業者になりますが、大手消費者金融より会社の規模が小さく、「中小の消費者金融会社」のことです。
名前の由来は、街中のオフィスビルの中に事務所を構えている業者が多いためにこのような呼称で呼ばれていると言われています。
マンガの「ナニワ金融道」の「帝国金融」なんかも街金ですね。
あのマンガのイメージだと、「怖い」会社という感じがしますが、マンガやテレビの世界ですので、表現に誇張があるため「危ない」会社という印象を持ちますが、街金も貸金業として国や都道府県の認可を受けた正規の金融業者です。
貸金業法で定められた法定金利も守っています。
街金の特徴としては、大手消費者金融に比べ審査が甘いという点です。
大手では借りられない人に融資を行うわけですから、当然審査は甘くなります。
借り手にとっては最大の「メリット」になりますね。
しかし、街金の中にも違法な金利を取る業者が紛れ込んでいる可能性もあるようです。
基本的にはホワイトな業界ですが、中にはグレーな業者もいる、ということで、利用には一応注意を払うようにしましょう。
闇金とは
闇金(ヤミ金)は、貸金業としての認可を受けずに違法な高金利を取り、さらには悪質な手口で借り手から借金の回収を行う悪徳業者のことを言います。
消費者金融や街金とは明らかに違う犯罪集団です。
マンガでよく見かける「ミナミの帝王」や「闇金ウシジマくん」なんかがこれに当たります。
消費者金融や街金との違いは、
- 貸金業の登録がない
- 貸金業登録番号の表示がない
- 広告方法が違法
- 返済方法のシミュレーションがない
- 固定電話が無く、携帯電話で営業
- ダイレクトメールや携帯電話、違法貼り紙等で勧誘する
- 金利が違法
- 取立て行為が違法
といったところです。
金利に関しては、
- サラ金・・・法定金利を守っている
- 街金・・・・法定金利を守っている
- 闇金・・・・違法な金利で営業している
サラ金と街金は、規模が違うだけで、遵法の消費者金融です。
一方闇金は、明らかな違法業者です。
全く知らない人は、消費者金融も街金も闇金も「借りたら怖い」といったイメージを持たれている方も多いと思いますが、本当に怖くて危険なのは、「闇金」の方です。
闇金で借りると危険
ご説明した通り、サラ金や街金は、まっとうな経営をしている正規の「消費者金融」のことです。
国の定める貸金業法に則った営業活動をしているので、法定金利内での貸付を行う健全な金融会社ということになります。
消費者にとって身近なイメージの、クレジット会社や信販会社と何ら変わりはありません。
しかし、闇金だけは違います。
闇金は「貸金業登録」を行っていない非正規の違法貸金業者です。
当然ながら、法定金利を守った営業を行ってはいません。
利息制限法を無視した高金利(上限金利20%)を遙かに上回る高金利で貸出をし、短期間の借入で暴利を得る手口を使います。
闇金の金利でよく聞く「トイチ」を年利に換算すると、365%もの高利となり、正式な最大金利の18倍以上のとんでもない高金利となります。
金利が高めに設定してあるカードのキャッシングですら年利18%ですから、これの18倍以上になるこの金利がいかに途方もない金利であるか、ご理解いただけると思います。
そして、借り手は一旦借りてしまうと、当然金利すら返せなくなりますから、悪質な取立てが始まります。
暴力団などの反社会的集団が絡んでいることも多く、闇金業者から逃げることは大変困難なことです。
闇金で借入する人は、大抵多重債務者や破産者といった、他の金融業者では借りることのできないブラックの人ですから、初めから返済などできることではありません。
いくらお金が必要であっても、闇金からの借金は絶対にしてはいけません。
もし、闇金との関係ができてしまい、逃れることができなくなったら、すぐさま法律の専門家に相談して解決してもらう道を選びましょう。
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