日本は今デフレ不況のまっただ中です。借金に苦しむ人は潜在的に増加しています。そこでヤミ金の魔の手は誰の身にも起こりうる身近なものとなってきています。
デフレ不況の今、ヤミ金は身近な問題になった
2010年の貸金業法改正以前は、ヤミ金はそれほど目立ちませんでしたし、被害者もそれほど多くありませんでした。
しかし、ここ数年で闇金被害は急速に拡大しています。
その背景には総量規制の導入で借入先に困っている人々が増えてきたということもあるでしょう。
また、デフレの定着で給料が増えない、あるいは給料が減少したことで月々の生活費さえ賄えない人が増加しているのです。
特に中高年世代においては、住宅ローンという大きな借金があります。
政府は以前から住宅取得を奨励していました。
そして、平成12年以前に住宅を購入した人たちは、住宅金融公庫の「ステップローン」や「ゆとり返済」などを利用して購入資金を借りていた人が多かったのです。
このステップローンなどは、年功序列型の右肩上がりの給与システムを前提とした制度です。
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つまり
「給料は毎年アップするものだから、最初の5年間は返済額を低くしておいて、その後、給料が上がってから返済額を増やしていく」
という仕組みになっています。
しかし、現在では給料は思うように上がりません。リストラで職を失ったり、会社が倒産することさえ普通のこととなってしまいました。
これら「ステップローン」「ゆとり返済」を利用していた人たちは、仮に自宅を売却したとしてもローンが残ってしまう債務超過に陥り、自己資金での完済が難しくなってきているケースが多くなっています。
このような経済環境では、給料のアップを前提としたステップローンやゆとり返済が成り立つはずはありません。
そのため、「任意整理」などによる自宅売却などの債務整理相談が増えているという現状があります。
しかし、自宅を売却するというのは大きな決心が要るものです。
このような返済方法の住宅ローンを組んでいる人たちが、どのような対応をするかといえば、自宅を失いたくないという一心からローン返済のために消費者金融から借金し、その場をしのいでいくことになります。
このような自転車操業的なことを繰り返していると、消費者金融からの借金は膨れあがり、借入先も増えていきます。
はじめは住宅ローン返済のために借金していたのですが、そのうち消費者金融の借金返済のために別の消費者金融から借りるようになります。
そして、最後にいきつく先が「闇金」なのです。
これは、決して大げさな話ではありません。
住宅ローンを抱えている人なら、誰にでも起こりうるシナリオです。
いまや、闇金問題は他人事ではないのです。
あなただけじゃない!家族や友人も巻き込むヤミ金被害
闇金の恐ろしさは、他の記事でも説明してきた暴利や取立ての厳しさだけではありません。
借りた本人以外の、家族や友人などにまで被害が及ぶこともあります。
本人の借金について、家族や友人などの他人は法律的には何の関係もありません。
もちろん、本人に代わって借金を返済する義務もありません。
ですから、家族や友人に借金の取り立てをすること自体が違法なことです。
家族や友人が保証人になっている場合には、保証人にも支払い義務があるわけですが、それは合法的な借金に限っての話です。
ヤミ金からの借金は、そもそも出資法に違反していますから借金の契約自体が無効です。
ですから保証契約も無効になり、保証人の返済義務もありません。
しかし、闇金は法律などおかまいなしです。
本人が返済しないとみると、自宅に連絡し家族に払えと迫ります。
あるいは友人や親戚に電話をかけさせ、
「代わりに払ってくれ」
「返済のためにカネを貸してくれ」
などと無理な要求をしてきます。
保証人になっている場合は、その扱いは借金した本人と変わりありません。
保証人の自宅や勤務先にまで電話をかけ、大声を出したり脅かしたりするのです。
ヤミ金に手を出してしまうと、自分だけでなく、家族や友人にまでその被害は及ぶということを肝に銘じておかなければなりません。
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