ヤミ金の常套手段として、よく用いられる手口が『ジャンプ』です。これを使われると、永遠に利息だけを支払わされる借金のアリ地獄に陥ることになってしまいます。
ジャンプとは、借金を完済させないための手口
みなさんは、「ジャンプ」という闇金用語を聞いたことがあるでしょうか。
ジャンプとは、返済日に元金と利息を合わせた金額を返済できない場合に、利息分だけを返済して元金の返済を次回に持ち越すというヤミ金特有の手口です。
「スキップ」と呼ばれることもあります。
返済したお金は元金と利息に均等に割り当てられるのではなく、すべて利息分として取られます。
つまり、ジャンプをするとせっかく返済をしても、元金は「一円も」減らないのです。
するとどうなるでしょうか。
元金は全く減っていないため、次の返済日にも同じ額の利息を払わなくてはいけないことになります。
ジャンプを数回繰り返しただけで、支払った利息が元金の金額を上回ってしまうというようなことが起きてしまうのです。
そんなバカバカしい話ってないですよね?
返済を伸ばしてもらってついつい「ありがたい」などと思ってしまいがちですが、これは闇金得意の大変危険なワナだということをまずご承知おきください。
ジャンプすると借金は膨れあがっていく
闇金の金利は、そもそも正規の貸金業者ではありえないくらいの法外な高金利です。
10日で3割(トサン)、5割(トゴ)といった金利で、貸し付けて来ます。
これを年利に直すと、トサンが1,095%、トゴが1,825%などという呆れるほどの数字になるのです。
そんな馬鹿げた利息を、元金が減っていないからとそっくりそのまままた次の返済日にも、そしておそらくさらに次の返済日にも払えといってくるのが闇金です。
しかしこれらの数字はあくまでも、金利が「単利」であった場合の話。
単利とは、元金の金額に対してだけ利息が付くという方式のことです。
一方、金利が「複利」の場合は元金と利息を足した額に対して利息が付くことになりますから、返済額は当然さらに大きくなります。
そしてあっという間に、手に負えないほどの金額に増えていってしまいます。
ヤミ金は違法な貸金業者です。複利の方式を取っている業者もありますので、より注意が必要です。
また、単利であっても複利であっても、債務者にとっては相当な負担を強いられることには変わりありません。
そしてその利息はそもそも違法なものであり、本来支払う必要のないものなのです。
しかし支払う必要のない利息だという事を頭では分かっていても、闇金の取り立ては凄まじく、金融の素人である私たちが容易に対応できるものではないでしょう。
恐ろしい取り立てに耐え兼ね、無理して利息を支払ってジャンプしてしまうことにより生活費すら足りなくなり、行き詰まってさらに別の闇金業者から追加で借金をしてしまうことも往々にしてあることです。
しかも、ヤミ金業者と別のヤミ金業者が顧客情報を共有し、裏で繋がっているケースがほとんどです。
別のヤミ金業者からも借りてしまうと当然元金が増え、利息もさらに増えてしまうことになりますから、まさに借金が雪だるま式に増えてしまうのです。
こうなってしまうと、返済するのは現実的に不可能と言えるでしょう。
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ジャンプする借り手はヤミ金のおいしい「カモ」
利息しか払えずジャンプをするのは業者に対し申し訳なく(あるいはありがたく)感じてしまう方もおられるかもしれませんが、実は闇金にとってジャンプをしてくれるお客さんはありがたい存在、つまり「カモ」なのです。
なぜなら、債務者がジャンプをしてくれればくれるほど、利息だけを延々と取り続けることができるからです。
債務者としては、どこからも借りられなかった自分にお金を貸してくれた上に、ジャンプによって利息分の返済だけで待ってくれている優しい業者と思ってしまいがちですが、そう思ってしまったらまさに闇金の思う壺なのです。
闇金側からしてみれば、貸したのは最初のわずかな元金だけ。
そして債務者にジャンプをさせれることにより、毎回返済日に利息分が手に入るのですから、何もしなくても儲け続けることが可能になるのです。
利息だけを支払えばいいのですから返済が楽、とついつい考えがちですが、実際には元金の返済が延々と先延ばしになるため、ジャンプを繰り返すことにより、借金合計金額は毎月膨れあがる一方になります。
このパターンにはめられてしまうと、遂には利息すら払うことができなくなり、たちまち返済に行き詰まってしまうことになるのです。
元金を返済させることなく、利息だけを返済させ続けることにより、闇金側の金利計算でもって、遂には利息の合計が元金を超えてしまうほどに膨れあがってしまいます。
こうなると闇金にとってはまさに思うツボで、元金を返済させないことで、ほぼ永遠に利息を搾り取り続けることができるというわけです。
ジャンプ、、、完済は可能?
借り手としては、
「返済日に一括で完済してしまえばジャンプをする必要もなくなるし、闇金から借りてもさほど問題ないのではないか?」
と考えてしまう方もいらっしゃるでしょう。
しかし相手は違法を承知の犯罪者、闇金業者ですから、そう簡単にはいかないのが現実です。
返済できるあてがあるからと言って、安易に闇金からジャンプを受け入れるのは絶対にやめてください。
それでは、完済するあてがあるのに、どうして完済できないのでしょうか?
返済日が迫っているのに、ヤミ金と連絡が取れない!
ジャンプをさせる闇金業者は、返済日が近くなるとわざと連絡を取れなくして完済をさせないという方法を取ります。
やっと連絡が取れたと思ったら
「今連絡されてももう今回の返済には間に合いません。今回は利息分だけ支払ってください」
などと言って、元金を返済させてくれないのです。
返済日が迫ると、わざと連絡が取れないようにして、返済日を遅らせ、また利息だけを払わせようとするやり口です。
こうなると借り手は、結局はジャンプするしかなくなってしまいます。
ジャンプをさせられ完済させてもらえなかった場合、当然次の返済日にも同じ利息が生じることになってしまいます。
返済日に毎度このような手を使って完済をさせてもらえないとなると、ずっと利息を支払わなくてはならなくなります。
もし金利が複利だとしたら・・・!
借金はすぐにとんでもない金額になってしまいます。
考えただけでも恐ろしいですが、わざとジャンプをさせるのは闇金の常套手段の一つなのです。
ですから、闇金相手にジャンプすることは非常に危険なことなのです。
お金が用意できていても、必ず返済させてもらえるとは限らないわけですから。
ですので、返済が苦しく闇金業者からジャンプをすすめられても、安易に応じてはいけません。
それこそ闇金の狙い通り、甘い罠に過ぎないのです。
優しく待ってくれていると勘違いしてしまいがちですが、あなたをいいカモだと思っているだけですから、決して騙されてはいけません。
このように闇金のジャンプとはとんでもなく恐ろしいシステムなのです。
このような目に遭わないためにも、安易にジャンプすることを考えるのは絶対にやめましょう。
あとから後悔しても遅いのです。
闇金と連絡が取れない場合、放置しても良い?
ヤミ金から借りたお金を、連絡がないからといって放置し、そのまま返済しなければどうなるでしょう?
ヤミ金業界で言われる「借りパク」という行為になります。
これは、詐欺罪や横領罪に該当してしまう可能性がありますので、絶対にやめましょう。
返すあてがないのに借りる行為は詐欺罪となりますし、借りたお金を返さないのは横領罪となってしまいます。
たとえ、「借りパク」をしようと思ったところで、ヤミ金は後から必ず連絡をつけてきますので、どんな嫌がらせを受けるかわかったものではありません。
ヤミ金からお金を借りたあなたは本来被害者である立場なのに、軽い考えでいると、反対に加害者(犯罪者)となってしまう可能性があるのです。
ヤミ金からの連絡が滞っているからといって、闇金は借り手を見逃しているわけではないのです。
闇金と連絡が取れないケースというのは、先述したように、意図があってのことですので、できることならその時間を利用して法律家に「闇金相談」するなどの対策を考えることをおすすめします。
闇金によるジャンプの例
例として、闇金からトサン(10日で3割の利息)で50,000円を借り、4回ジャンプをした場合、下記のような結果となります(単利の場合)。
経過 |
取引内容 |
合計利息 |
初回 |
闇金からトサンで50,000円を借りる |
- |
|
闇金へ元金(50,000円)と利息(15,000円)の合計「65,000円」を返済しなければならない ▼ 闇金にジャンプしてもらう ▼ 利息の15,000円を返済する |
|
20日目 |
闇金へ元金(50,000円)と利息(15,000円)の合計「65,000円」を返済しなければならない ▼ 闇金にジャンプしてもらう ▼ 利息の15,000円を返済する |
30,000円 |
30日目 |
闇金へ元金(50,000円)と利息(15,000円)の合計「65,000円」を返済しなければならない ▼ 闇金にジャンプしてもらう ▼ 利息の15,000円を返済する |
45,000円 |
40日目 |
闇金へ元金(50,000円)と利息(15,000円)の合計「65,000円」を返済しなければならない ▼ 闇金にジャンプしてもらう ▼ 利息の15,000円を返済する |
60,000円 |
以上のように、単利で借りてジャンプを4回してしまった場合、元金「50,000円」を借りただけなのに、たったの40日間で「60,000円」もの法外な利息を支払うことになってしまいます。
その上、元金は「50,000円」にのままですので、利息との合計金額は「110,000円」、当初の元金の2倍以上という大きな金額を借金してしまったという結果になるのです。
元金は「1円」も減らないばかりか、半永久的に利息を支払うのみとなってしまいますので、待っているのは苛烈な借金地獄です。
ヤミ金からお金を借りること自体危険な行為ですが、ジャンプをしてしまうとさらに被害は拡大しますので、安易にヤミ金のジャンプを利用しないように十分気をつけましょう。
闇金?と思った場合は、即法律家に無料相談しましょう。
すでに闇金から借りてしまっている場合には、すぐに闇金相談をして下さい。
元金を返済させてもらえない、違法な金利を支払わされている、取り立てに遭っているなど、困っていることを今すぐ相談しましょう。
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ヤミ金被害にあってしまったら、闇金に強い弁護士・司法書士にサポートをしてもらいましょう。
一日も早く、少しの勇気を出して無料相談されることをおすすめします。
地獄のような毎日から脱出するべく、いち早く行動を起こすことが肝心です。
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