近年、Twitterを利用した個人間融資がさかんに行われています。
ツイッターを使った個人間融資でお金を貸す業者は「違法業者」です。
個人を装った闇金業者であるケースがほとんどで、彼らのまたの名を【Twitter闇金】と呼びます。
Twitterの投稿を利用して融資希望者を集め、違法な高金利でお金を貸す悪質業者です。
最近流行りの「ソフト闇金」が個人に偽装してTwitterで集客しているケースも多くみられます。
ツイッターは無料で誰でも気軽に使える便利なアプリですが、参入障壁がとても低いため詐欺業者や違法金融業者が紛れ込みやすい環境です。
また、LINEを使った闇金「LINE闇金(ラインヤミ金)」も増加しています。
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このような危険な業者には決して近づかないよう気をつけましょう。
Twitter闇金が増加している
Twitterを使う人は主に若年層で占められています。
生まれながらにしてネットワーク社会の中に暮らしてきたいわゆる「デジタルネィティブ」と呼ばれる世代の若者たちです。
ユーザーのボリュームゾーンは20代。
Twitterの国内ユーザー数(月間の利用者実数)は4,500万人を超えています(2019年6月現在)。
人気のSNSサービス「LINE」のアクティブユーザー数は8,000万人で最も多く、三番目に多いのがInstagramの3,300万人。
二番目のユーザー数を誇るTwitterユーザーはそのほとんどが10代・20代・30代の若年層ですから、いかに若い人たちに人気があるかおわかりかと思います。
そういった若年層の多くは正規の金融業者からお金を借りることができない人も数多く含まれます。
総量規制が導入されて以降その傾向が強まっていますが、年齢の若い人、資産を持たない人、正規雇用者ではない人、学生たちは正規の金融業者が貸し渋りをする傾向にあります。
ツイッター闇金は、そういった若い人たちをターゲットとして狙いをつけているわけです。
ツイッター闇金の手口
ツイート内容はずばり「個人融資」をうたっており、
#多重債務OK
#ブラックOK
#即日融資
#個人間融資
#低金利
#奨学金返済
などのハッシュタグをつけているのが一つの典型的パターンです。
これを見たお金に困っている人はどう思うでしょう。
「業者じゃない。個人だから安心だ。」
などと思ってしまうかもしれませんね。
しかし実際は個人を装った「違法な闇金業者」なのです。
仮に本当に個人だったとしても彼らは「ウシジマくん」のような存在、その違法性・危険性は闇金組織と変わりはないでしょう。
彼らをフォローして「お金を貸してください」とツイートしたとしましょう。
すると不審なことにそのフォローして人ではない全く別の人からそこに返信が来ます。
リプライ文には「融資します。フォローしたあとDMください。」といった文言が書かれています。
冷静に考えると見ず知らずの人にネットを介してお金を貸してくれるような人がいるわけがありません。
たとえば奨学金が返済できなくて本当にお金に困っている人だったら
「やりぃラッキー!世の中には良い人がいるもんだ。」
などと思えてしまうこともあるでしょう。
実際、アカウントのプロフィールを見る限りでは真面目そうに見えたりしますし、リプライの言葉遣いも丁寧だし、絵文字などもあったりしてとても親しみやすそうな印象があります。
しかし実際の手口はこうです。
- 違法な金利を取る(一ヶ月5割〜10割、一週間で4割等)
- TwitterあるいはLINEなどのSNSを融資窓口にする
- 個人間融資は闇金ではないと説明する
- 実際は個人ではなくグループである
- 融資の際に条件として、裸の写メを要求する
- 緊急連絡先として勤務先や家族の電話番号などを要求する
- 友人・知人のアカウントを聞き出す
- 返済できないと闇金特有の嫌がらせが始まる
- リベンジポルノが得意
彼らの最初のアピールポイントは親しみやすさ。
プロフ画像に制服姿のOLの写真を使っていたり、実際にOLや主婦を演じていたりします。
しかしその実情はグループで運営している闇金組織であり、返済が滞ると融資の際に聞き出した「緊急連絡先」である家族や勤務先などに執拗な電話による取り立てや嫌がらせが始まります。
0120-224-049
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ツイッター闇金特有の嫌がらせ
- 借主のアカウントを晒し誹謗中傷を書き込む
- 緊急連絡先に嫌がらせや督促の電話をかける
- 融資の際に入手した裸の写メを、友人・知人に拡散していく
- ネットで晒すと脅迫する
- 勤務先に一日に何十回も嫌がらせの電話をする
返済が滞るとこのような闇金特有の嫌がらせと取り立てが始まります。
裸の写メを使う点が他の闇金と異なる点ですが、女性だけでなく男性・全ての借主から裸の写真を送らせます。
取り立てをする際の担保として最初に取っておくわけです。
Twitter闇金は「無登録貸金業者」です
Twitter闇金の最大の特徴は「個人間融資」をうたうことです。
すなわち国や都道府県に貸金業登録を行っていない無登録貸金業者となります。
その目的は「親しみやすさ」をアピールすることと、警察の介入をすり抜けることです。
個人間のお金の貸し借りによるトラブルは「民事」上の事案となります。
警察の管轄範囲には「民事不介入」という原則がありますので、警察の捜査から逃れることができるのです。
実際は組織的な闇金であったとしても、あくまで「個人間のお金の貸し借り」であると言い逃れようとします。
しかし彼らが違法であることに間違いはありません。
貸金業者とは「業として」お金を融資する業者のことを指します。
「業として」お金の貸し借りをする以上それは金融業者であり、違法な貸し付けを行っている場合は「違法業者」と見なすことができるのです。
個人情報の収集・売買・漏洩
ツイッター闇金が融資をする際には、Twitterアカウントと融資希望額だけでなく、携帯電話番号やメールアドレス、LINEアカウント、住所、氏名、勤務先情報、家族の連絡先、知人・友人のSNSアカウントなどを聞き出します。
先述したように、裸の写メも送らせます。
細かく個人情報を聞き出す理由の一つに、借主の弱みを握り取り立てをしやすくするという目的があります。
緊急連絡先や裸の写メはそのまま取り立ての道具になります。
ここまでの個人情報を聞き出されてしまうと、アカウントのブロックだけでは済みません。
借主は業者の思うままにコントロールされ、精神をマウントされてしまうのです。
また収集した個人情報は、グルである別の闇金業者に売ったり特殊詐欺業者あるいは名簿屋に売ったりもします。
まとめ
- Twitter個人間融資は闇金である
- 返済が滞ると闇金特有の嫌がらせと取り立てが始まる
- 詳しい個人情報が漏洩してしまう
- 警察は頼りにならない
インターネットが端末を問わず広く普及した現在、闇金の活動範囲はより広くなってしまっています。
近年流行してきているのがこの「Twitter闇金」「LINE闇金」などのSNSを利用した闇金業者。
「お金貸します」などと甘い言葉で投稿しているアカウントは全て違法業者と思っておくべきでしょう。
安易に利用してしまうとあとあと大変なことになってしまいます。
また昨今では「ソフト闇金」を自称する闇金業者のWEBサイトがネット上に氾濫しています。
「ソフト」とうたいながらその実情は立派な闇金ですので、安易に近づくことは厳に避けるようにしましょう。
また、Twitter闇金・ツイッター個人間融資トラブルに関しては警察はすぐには動いてくれません。
闇金に強い弁護士・司法書士に無料相談することをおすすめします。