買取屋は、利用者にクレジットカードのショッピング枠で新品の商品を買わせ、その商品を専門の買取業者に買い取らせ、その差額を利益にするヤミ金業者です。
買取屋とは
買取屋とは、利用者にクレジットカードのショッピング枠で新品の商品を買わせ、その商品を専門の買取業者に買い取らせ、その差額を利益にするヤミ金業者のことを言います。
利用者は即日現金を受け取ることができます。
クレジットカードのショッピング枠を利用して現金化し、差額をかすめ取るという手口は「クレジットカード現金化商法」と同様です。
長く使っているクレジットカードのショッピング枠は、50万円程度利用できることが多いですが、私事管理人のショッピング枠は「190万円」となってました。
ネットを見ていて、ふと「クレジットカード現金化サービス」の広告サイトを見つけ、思わず利用しようかなと思ったことがあります。
実に巧妙な誘い文句が並べてあり、大変魅惑的なサイトでした。
「これは利用する人がいてもおかしくないな。」
私はそう思いました。
結局使いませんでしたが、利用しなくて良かったと心から思っています。
話がそれてしまいました。
買取屋の手口
買取屋は、前述のように即商品を買い取ってくれるわけですが、なんでも買い取ってくれるというわけではなく、商品の銘柄を決めるのは買取屋の方です。
利用者に買わせる商品は主にパソコンなどの家電製品が一般的なようです。
換金率の高い人気の売れ筋商品を、家電量販店などで型番まで指定して購入させます。
買取屋は、購入させた商品を未開封のまま買い取り、これを提携している買い取り専門業者に横流しし、転売利益を得るという仕組みです。
商品は新品未開封、保証もそのままなので、高い値段で転売が可能です。
利用者には、買い取ってもらった現金が一旦手に入りますが、当然後日クレジット会社から請求がありますので、これを支払わなければいけません。
買い取り金額は、高くても小売価格の50%、通常は30%~40%に買いたたかれるケースが多いようです。
利用者は、商品の横流しの片棒をかつがされるわけですが、実質的に高金利で買取屋からカネを借りているのと同じ結果となってしまっています。
金利に換算すると、出資法の上限金利を大きく上回る高金利となるため、違法な闇金業者と同じものと判断できます。
買取屋の勧誘
勧誘は通常の闇金同様、主に、夕刊紙の広告や電柱に貼られたチラシや看板などを使います。
これを見て連絡してきた利用者を事務所に呼び込み、一連の買い取り作業を指示するわけです。
今流行りのネット広告等では、勧誘を行っていないようです。
狙われるターゲットは、やはり多重債務者です。
クレジットカードはキャッシングとショッピングの両方が可能ですが、ほとんどの多重債務者はキャッシングをして返済に充てるので、キャッシング枠を使い切ってしまいます。
ところが、ショッピング枠の方は、まだ残っていることがあります。
そういう多重債務者を「カードで現金化」と宣伝して買取屋がターゲットにしているのです。
スポーツ新聞や夕刊紙に載っている広告、あるいは街中の看板を見た多重債務者が、買取屋に連絡して訪ねていくという図式です。
買取屋を利用すると詐欺罪になることも
買取屋は、買い取った電化製品やブランド品、または新幹線のチケットなどを、提携の買取業者に転売したり、ディスカウントショップや金券ショップに転売し、その差額で儲けています。
多重債務者にすれば、クレジットカードで買った商品を現金で引き取ってくれるというのが魅力なのかもしれませんが、買取屋が買い取る値段はとても安いですし、いずれ商品代金は本人が支払わなければなりません。
目の前の現金にだまされて、結果的に借金が増えてしまうだけなのです。
それに、このようなことを繰り返していると「詐欺罪」で捕まってしまう可能性があります。
なぜなら、商品の代金が払えなくなるとわかっていながらクレジットカードを使って買い物をすることは、商品の売り主をだましていることになるからです。
買取屋に引っかかると、最悪「逮捕」という恐ろしい結果が待っています。
決して近づかないように気をつけましょう。
また、クレジットカード会社の利用規約に、クレジットカードの現金化を禁じる項目が明記してあります。
規約違反を行ったことが判ると、カードが利用停止になりますので、これも大変な不利益となります。
もし買取屋被害に引っかかったり、クレジットカード現金化商法被害に引っかかったりした場合、警察に駆け込むことはあなたにとって「横領罪」や「詐欺罪」に問われるリスクを背負い込むことになりかねません。
困ってしまった場合は、ヤミ金専門の弁護士事務所や司法書士事務所に相談することをおすすめします。
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