商工ローンは事業者にとっての消費者金融のようなものです。これにハマると、ヤミ金に手を出してしまいます。一社に手を出してしまうと闇金地獄へは一直線です。
銀行に融資を断られ商工ローンに手を出す
事業者・経営者はどのようにして、ヤミ金や商工ローンに手を出すようになるのでしょうか。
ここでは、実際に管理人がネット上で募集したケースをご紹介しましょう。
Bさんは小さな機械部品を製造する会社を経営していましたが、折からの不況で売り上げが低迷していました。
資金繰りに困ったBさんは、たびたび取引銀行に融資をお願いするようになりました。
ちなみに、銀行の貸出金利は1年以上の長期資金で年3%程度です(2011年当時の長期プライムレート)。
それでも普通預金金利からみれば高いのですが、消費者金融などにくらべればはるかに低いものです。
取引銀行が融資してくれているうちは良かったのですが、会社の業績が悪化するにつれ融資を断られるようになってきます。
銀行に相手にされなくなったBさんは、差し迫った支払いのために商工ローンから借り入れました。
商工ローンの金利は出資法の上限金利は超えていませんが、だいたい18%程度と高くなっています。
さらに、利息以外にもさまざまな名目の手数料を取るため、実質年率はほとんど25%近くになるのです。
たとえばJトラスト(元日栄)から借りる場合、株式会社日本保証という100%子会社の保証が条件になっていて、その保証料や事務取扱手数料といった名目で利息以外にも費用がかかります。
このような高利の商工ローンから借金すると利息分の返済だけでも大変です。
また、商工ローンも無制限に貸してくれるわけではありません。
そのうちにBさんは別の商工ローンからも借りるようになり、2社が3社、3社が4社と借入先がどんどん増えていきました。
そして、気づいた時には商工ローンからの借金だけでも3,000万円になっていました。
このような状況になると、一般の貸金業者は相手にしてくれなくなります。
とうとうBさんは、銀行はもちろん、商工ローンにさえも融資を断られるようになってしまいました。
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今回だけ・・では終わらないヤミ金地獄
商工ローンからも借りられなくなったBさんに残された借入先は、もはや闇金しかありませんでした。
Bさんも、金利が高いことや脅迫的な取立てをすることなどヤミ金についての話は耳にしていましたが、会社の支払いや借金の返済に追われ、ついに闇金から借りてしまったのです。
Bさんは最初、S社から「10日で5割」という条件で100万円を借りました。
できれば一度だけにしたいと思っていたそうですが、あっという間にヤミ金からの借金は膨れあがっていきました。
ちょっと考えてみればわかることです。
「10日で5割」の条件で100万円を借りれば、10日後には利息分だけでも50万円を返済しないといけないのです。
闇金から借りるしかないほど資金繰りに困っているBさんが、10日後に50万円も用意できるわけがありません。
ヤミ金への返済をどうしようかとBさんが思い悩んでいると、返済期限の2日前に、実にタイミングよく別の闇金T社から「借りませんか」と電話がかかってきたのです。
返済期限が2日後に迫っているのにカネの用意ができない状態なのですから、Bさんも勧誘にのってしまいました。
そして、T社から借りたカネで、最初に借りたS社に利息分の50万円を支払ったのです。
もちろん、Bさんについての顧客情報がT社に流れていたのです。
しかも、T社からは名目上は100万円を借りたのですが、先に利息を天引きされたり手数料などを取られたりして、Bさんの手元には50万円ほどしか入らなかったのです。
そこから、S社へ利息分50万円を返済したため、T社から借りた100万円はほとんど残りませんでした。
この時点で、S社から最初に借りた100万円の利息は支払いましたが、元本は全額残っています。
さSらに、T社からも100万円借りましたので、借金は元本だけでも合計200万円に増えています。
そのうえ、これからはS社にもT社にも利息を返済していかなければなりません。
Bさんはついに闇金からの借金に首が回らなくなってしまいました。
Bさんはその後、さらに5社の闇金から借金をして何とか返済しようとしましたが、どうしても無理だと諦めて弁護士事務所を訪ねたのです。
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なぜヤミ金なんかに?追い込まれた事業者の心理
冷静に考えると、「10日で5割」などという法外な金利で借金すれば、いつかは破綻してしまうということはわかりそうなものです。
では、なぜBさんのような事業者は闇金に手を出してしまうのでしょうか。
それは、返済に追われ資金繰りに奔走しなければならないような事業者は、次の決済のことしか考えられなくなってしまうからです。
とにかく明日の決済を無事のりきるためなら、金利などはおかまいなしで、どんな書類にもハンコを押してしまいます。
印鑑証明書や会社の登記簿謄本、土地建物の権利証、白紙委任状など重要な書類も、出せといわれれば出しますという心理状況なのです。
そのような心理状況に追い込まれた事業者がヤミ金に手を出してしまうと、闇金地獄から抜け出すのは簡単なことではありません。
結局、弁護士事務所を訪れたBさんは、自己破産という方法を選んで、生活再建の道を探ることになったのです。
最悪の事態を迎える前に弁護士事務所に相談に行かれたBさんの判断は、結果的には正しい方法だったと思われます。
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